このシナリオでは、約3ヶ月で**+26%上昇**したIWMの値動きを、7つの外部イベントに分解します。チャート上のマーカーは色が所属する軸(外部=アンバー / テクニカル・需給・心理=バイオレット)、ラベルが出来事を表します。各マーカーは下の同じ日付の解説と対応しています。
米10年金利5%超・IWM年間安値157.68をつける
2023年10月、米10年国債利回りが5.02%(2007年以来16年ぶり高水準)に達した。高金利が続けば小型株の変動金利融資コストが増大するという懸念が重なり、IWMは10月27日に157.68の年間安値をつけた。ここが本シナリオの起点——外部要因(金利)によって底打ちさせられた局面である。この日を起点に、利下げ期待というマクロの潮流が小型株を押し上げていく。
出典: CNBC (2023-10-19)
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11月FOMC:FRBが利上げを見送り、タカ派圧力が後退
11月1日のFOMC(声明発表は現地時間午後2時、市場反応は翌2日)でFRBはFFレートを5.25〜5.50%に据え置いた。7月以降2回連続の据え置きで、実質的な利上げ終了との解釈が広まった。IWMは+2.67%上昇、翌3日も+2.72%と連騰した。個別企業の材料ではなく、中央銀行の政策判断という外部要因が2日間で+5.5%超を演出した。
出典: CNBC (2023-11-01)
所属軸: 外部 (マクロ・環境) ・ カテゴリ 3
10月雇用統計:非農業部門雇用者数が予想を下回り15万人増
11月3日発表の10月雇用統計は、非農業部門雇用者数が15万人増(市場予想17万人を下回る)、失業率は**3.9%に上昇した。通常は「雇用弱い=景気懸念で株安」だが、このタイミングでは「労働市場の冷却→追加利上げ不要→利下げ期待の補強」と解釈され、IWMは+2.72%**の続騰。同じマクロ指標でも、利上げサイクルの位相によって解釈が180度変わることを示す好例だ。
出典: CNBC (2023-11-03)
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10月CPI:前年比+3.2%(予想を下回る)・IWMが1日で+5.49%
11月14日発表の10月CPI(前年比**+3.2%、前月比0.0%)は市場予想をともに下回り、コアCPIも2年ぶりの低水準に鈍化した。利上げ終了どころか2024年の早期利下げを市場が急速に織り込み始め、IWMは+5.49%**の急騰——本シナリオ期間中の最大の1日上昇だ。最大の値動きが個別株決算ではなく政府の物価統計で起きた事実が、外部要因(マクロ)が主役であることの最も直接的な証拠である。
出典: CNBC (2023-11-14) / U.S. Bureau of Labor Statistics (2023-11-14)
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パウエル議長がスペルマン大学で講演——市場はハト派と解釈
12月1日、パウエル議長はスペルマン大学での講演で「金利が十分引き締め的かどうかは判断が早すぎる」と慎重な言葉を選びながらも、追加利上げの必要性を事実上否定するトーンを醸し出した。市場は最も明確な利上げ終了シグナルと受け取り、IWMは**+2.92%上昇。この日は中央銀行の発言の文脈を読む力**——字義だけでなく相場の地合いを加味した解釈——が問われた局面である。
出典: Federal Reserve Board (2023-12-01) / CNBC (2023-12-01)
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12月FOMCドットプロット:2024年に3回(75bp)の利下げを示唆
12月13日のFOMCは金利を据え置いたが、ドットプロット(SEP)でメンバーの中央値が2024年末のFFレートを4.6%と予想し、前回の5.1%から大幅に切り下げた。2024年中に3回(75bp)の利下げを示唆するシグナルで、IWMは当日**+3.39%急騰し、翌14日も+2.78%**続伸。11月からの外部要因の連鎖が、このドットプロットで一つの頂点に達した。
出典: CNBC (2023-12-13) / Federal Reserve Board (2023-12-13)
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年初の反落:利下げ期待の過熱修正で-2.67%
2024年初、市場は6回の利下げ(150bp)を2024年中に織り込んでいたが、FRBのメンバーが過剰な期待に慎重なシグナルを発し始めた。IWMは1月3日に**-2.67%と急落。外部要因(金利期待)が主役のシナリオでは、その期待の潮流が変われば巻き戻しも外部要因として一瞬で発生する**。2024年前半にはインフレ再加速が確認され、IWMは高値から-15%超の調整に入った。
出典: CNBC (2024-01-03)
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